
月の満ち欠け
佐藤 正午
2017年4月7日
岩波書店
1,760円(税込)
小説・エッセイ
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。
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瑠璃も玻璃も照らせば光る
starstarstarstar 4.5 2023年01月20日
star
映画から。
当たり前だけど映画よりも設定は複雑で、「事実を受け入れられない、受け入れたく無い」パパは小説版ではもっと淡々と事実に目を向けていた。
なんか、分かりやすく感情移入させるための工夫が映画では沢山されていたんだなと思うと、監督って凄いより先に、「著者が本当に伝えたかったことはこれで合っているのかな」が先にきてしまう。小説と映画が一対一対応してない作品は、まず小説読んでからの方が個人的には良いな、と思った。新海誠とかは逆の方が良いけど。それに気付けたのは良かった。
強烈な執念を残して死ぬと、別の命となって前世の未練を果たそうとする。そんなストーリー。
「別の誰か」として生きる予定だった人が、急に前世に操られてしまう人生の幸せはどこにあるのか。自分の人生を好きに生きる『自由』が前世の誰かに奪われるという感覚を彼らは持っているのか。個人的には、正木瑠璃の執念に振り回された3人の『ルリ』が可哀想とも思ってしまう。
個人的には、蛇足かもしれないけど2代目以降のルリのその葛藤も描いて欲しかったな。と。
もし自分が誰かの生まれ変わりだとしたら、自分の人生を捨ててまで前世の未練のために生きられるのかな、なんて考えてしまう。
面白かった。
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正直怖いなと思うほどの執念
starstar 2.9 2022年03月09日
star
何度生まれ変わってもあなたに会いたいというのは壮大な感じもするし、愛の物語!って感じがするけど、読んでみて正直怖いなと思った。瑠璃が三角に会うために3度も生まれ変わったこと、新しい瑠璃が出てくる度に少しゾワゾワしつつ、正木の事件に関してはさすがに可哀想だし、最後の最後で妻の梢まで生まれ変わり説が出てきてなんかもう生まれ変わりばっかだし、執念怖っ!っていう感想しか出てこなかった。
サクサク読めたのは読めたので面白かったのかなとは思うが、特に後に何も残らない不思議な本だった。
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starstar 2.0 2020年01月25日
直木賞と聞いて読んではみたが、ふーむ。微妙。前世の記憶を引き継ぎ輪廻転生を繰り返す「瑠璃も玻璃も照らせば光る」を源にした女性にまつわる話。死への考え方(死んで種子を残す道、もうひとつは月のように、死んでも何回も生まれ変わる道がある)やそれを具体化する手法は良。
しかし、だ。「月のように」の例えがわからない(無知ですみません)。月は死なない。瑠璃死にすぎ。唐突に脈絡なく登場人物が増えるのが理解が追い付かない。必要な描写が少なく不要な描写が多い(ここは受け手の感性だろうけれども)。三角から小山内へ「物語の全貌」を語る際、いきなり三角の独白(恋人との出会いから情事まで)がはじまるとか、うまく伝えられないが描写の方法、話の運び方が好きではない。さらに梢まで…。奇跡の大安売り。ストーカーの成功例の記述やロリコンの正当化か?好きじゃない。愛した人の元へ死しても会いに行くその心意気や良し。だが、他人の子を使ってその家族の幸せを奪ってまで自己を貫く道は私は選びたくない。人の命は一度きり。短く、そして失われるからこそ輝くもの。
という事で、私のポリシーと反するので、全く感情移入できなかったのが良くなかったかも。もっとフラットに読まねば...
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(無題)
欠けていた月が満ちるとき、喪われた愛が甦る。第157回直木賞受賞。
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