
老子探究
生きつづける思想
蜂屋 邦夫
2021年12月18日
岩波書店
3,410円(税込)
人文・思想・社会
『論語』 と並んで読みつがれてきた 『老子』 とはどんな書物か、どう読み解かれ、古代中国から歴代王朝の統治にどうかかわったか。老子思想の発展・展開を大きな時代のうねりとして捉え明快に語る。この試みを支えるのは原テクストの深く尖鋭な読解である。永年にわたる老荘思想研究の第一人者の到達点。 はじめに 横山大観画「生々流転」 1 老子という人物 第一章 歴史的存在としての老子 1 『史記』の「老子伝」 2 春秋戦国から秦にかけての時代の流れ 3 五行思想 第二章 秦王朝から漢王朝へ 1 秦始皇帝の政治 2 天とは何か 3 秦から漢へ 4 漢の成立 5 黄老思想 6 黄老思想の信奉者たち 第三章 神秘的存在としての老子 1 漢代から六朝にかけての老子信仰 2 唐代の老子信仰 3 玄宗の『老子』解釈 第四章 賈善翔の『猶龍伝』 1 宋代の老子信仰 2 起無始篇 3 乾鑿度と起無始篇と聖母碑 4 稟自然篇 5 見真身篇など 6 歴代帝王の師となった老子 7 「歴史」上の老子 2 老子という書物 第一章 『老子』の成立と展開 1 『老子』の成立 2 前漢時代の『老子』像 3 北大漢簡と『老子』解釈 第二章 漢から魏へ 1 前漢と選挙制 2 後漢の時代相 3 曹操の登場とその政治 第三章 老子学の展開ーー何晏と王弼 1 何晏の活躍 2 何晏の「無」の論 3 王弼の人物像 4 王弼の『周易注』と『老子注』 第四章 何王以後の老子学 1 「無」の尊重の行方 2 仏教と老子学 3 『老子』の注釈ーー河上公注を中心として 第一章 『老子』河上公注と河上公説話 1 河上公注 2 河上公説話 3 道家的君主の統治と養神ーー『老子』第一章河上公注 第二章 道家的君主の養神と情欲 1 学ぶことと情欲ーー『老子』第四十八章河上公注 2 万人には情欲があるーー『老子』第三十二章河上公注 3 情欲を除去した境地ーー『荘子』を手がかりに 4 心を空虚にすれば神が宿る 5 生死と情欲ーー『老子』第五十章 6 精神という言葉 7 河上公注の精神という言葉 第三章 河上公注の構造 1 治身と治国 2 道教からの接近 3 河上公注の重層構造 4 重層構造と五臓神 注 扉挿絵説明 あとがき
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
みんなのレビュー