からくり人形の夢
人間・機械・近代ヨーロッパ
竹下節子
2001年2月28日
岩波書店
2,750円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
自らオルガンを弾き、手紙を書く、ヨーロッパの不思議なからくり人形、オートマタ。今なお多くの人を魅了するその美しさや精巧な仕掛けを生みだしたものは、人間を一個の機械として理解し、精神と身体の秘密を探ろうとする近代の「人間機械論」だった。かわいい人形たちが導く、忘れられたヨーロッパ思想の世界への旅。
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(無題)
てっきりオートマタについての文化史的、学術的な考察なのかと思ったら、後半はともかく、前半はかなり個人的な思い出などをつづったエッセイでした。からくり(オルゴール)をめぐっての私のパリの思い出、みたいな。第三章の歴史だけは読んだけれど、特筆に値する見解があるでもなく……。第四章はゴーレムなどの人造人間論のようなので、他書のほうが面白そうなのでパスしました。想像したのとは全く違っていたので、正直かなり期待はずれ。事前によく調べてから借りればいいんですけどね。評価はよって低め。
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