先人たちの「憲法」観

“個人”と“国体”の間

岩波ブックレット

樋口陽一

2000年9月30日

岩波書店

484円(税込)

人文・思想・社会

本書では、これまで編者が折にふれ接してきた書きもののなかから、特に若い世代の人たちにも知ってほしいと思うものを、とりあげています。日本国憲法がそこにつながっている近代立憲主義とは、つまるところ、一人ひとりの個人がその生き甲斐をよりよく追求できるためにこの世の中を近づけてゆこう、という考え方です。それに対し、日本の近代を通して、立ちはだかってきたのが「国体」という考えです。この二つを対比する観点から思考のきっかけになる素材を中心に、編者としては選んでいます。各項目の並べ方は、一部の例外を除きテキストが公表された順序ー日記の場合には書かれた日付になりますがーに従っています。歴史の流れを読みとってほしいからです。渡辺一夫の項をあえて最後に置いたのは、私たちの世の中の今のいまにまっとうに向き合おうとするとき、戦後のこの時点まで遡って「事ノ理」を考えてみることが必要ではないか、と考えるからです。

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