岩波講座政治哲学(1)
小野紀明
2014年3月31日
岩波書店
3,520円(税込)
人文・思想・社会
一六世紀に登場した主権概念により、政治・国家の性格は大きく変わった。しかし、伝統的な国家観や秩序観は消えたわけではなく、変容しながら主権論に対抗し続けた。主権論の位置づけの再検討は、近代的自由の概念に再検討を迫る。マキァヴェッリ、ルター、サラマンカ学派、ボダン、ホッブズ、ロックなど、一六ー一七世紀を中心に、主権と自由をめぐる熾烈な論争を概観する。
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