
古代心性表現の研究
森 正人
2019年8月29日
岩波書店
13,200円(税込)
人文・思想・社会
古代において人びとは、漢籍や仏典に学びつつ、心をめぐる思索を深め、眼に見えぬ存在を表現する方法を広げていった。心、魂、霊をはじめ、神や鬼などの超自然的存在から、冥界、死生観に至るまで、さまざまな表現の成立とその特質について、漢文資料、和歌や作り物語など、諸文献の記述のもとに幅広く考究する。 前書き 序章 古代心性表現論序説 第一部 〈もののけ〉--霊魂と憑依 第一章 〈もののけ〉と物怪 第二章 〈もののけ〉と霊物ーー源氏物語の読解に向けて 第三章 〈もののけ〉現象と対処をめぐる言語表現 第四章 〈もののけ〉の憑依をめぐる心象と表現 第五章 紫式部集の〈もののけ〉表現 第六章 源氏物語「夕顔」巻某院の怪ーーそれは〈もののけ〉ではない 第二部 鬼ーー外部と内界 第一章 霊鬼ーー今昔物語集の名指し 第二章 鬼の手ーー外部の形象 第三章 心の鬼の本義 第四章 門と車と心と鬼をめぐる贈答歌ーー基俊集と康資王母集 第三部 龍蛇ーー罪障と救済 第一章 聖なる毒蛇/罪ある観音ーー鷹取救済譚 第二章 説話に漂う匂いーー罪業のしるしと救済の予感 第三章 現在の心と未来の姿ーー壺中蛇影譚 第四部 翁ーー聖性と化現 第一章 翁と鏡と物語ーー大鏡 第二章 瘤の翁の変身ーー宇治拾遺物語第三 第五部 死ーー他界像の変容 第一章 大いなる死をめぐる心と表現ーー涅槃経の文学 第二章 死と冥界の表象 後書き 寺社名索引 書名索引 神仏菩薩天名索引 人名索引
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
みんなのレビュー