『食道楽』の人 村井弦斎
黒岩 比佐子
2004年6月25日
岩波書店
4,730円(税込)
人文・思想・社会
『食道楽』の人について 1 儒者の子ーー父の影の下で 1 生い立ちと時代背景 漢学の家 大逆転 2 東京外国語学校時代 ロシア語を学ぶ 洋学と漢学 3 挫折 脳病 「衛生」と「経済」 渡米 4 報知社入社 渋沢栄一と父清 矢野龍溪との出会い 『経国美談』の文体実験 2 「新聞小説家」村井弦斎 1 初期の小説をたどる 父からの“自立宣言” 亡き母への追慕 「郵便報知新聞」第一作 家庭小説を先駆ける 報知の四天王 2 大長篇『日の出島』へ 「都新聞」時代 日清戦争と「報知」 『日の出島』連載開始 ル・サージュ作『ジル・ブラース』 文壇批判としての「文学魔界」論 3 教訓小説としての『食道楽』 禁酒と廃妾の勧め 630種の料理 自費出版 食道楽ブーム 宮武外骨のパロディ 3 ユートピア 1 多嘉子との結婚 「わが理想に適ひたる妻」 斎藤緑雨との交錯 妻への433通 2 日露戦争と『HANA』 日露戦争勃発 異色の英文小説 戦時下での看護婦たち 海外の書評など 鷗外の『花子』像 3 美食の殿堂ーー「報知新聞」から「婦人世界」へ 平塚「対岳楼」 婦人雑誌への転身 「成功者」 「ニコニコ」と長面会 4 “仙人”への途をゆく 1 断食・木食の研究 脚気論争 35日間の断食 『小松嶋』と木食仙人 山中穴居生活の実践 2 社会奉仕活動と健康食養法 古典芸能へのパトロネージュ 健康法ブーム 命がけの「研究」 3 人類と宇宙の一元論 関東大震災後 奇跡の治療法 息子の自殺 存在した遺稿 現代に生きる村井弦斎 「20世紀の予言」 「食育」の思想 ジャーナリスト村井弦斎 注 調査・取材協力(個人・団体) 主要参考文献 村井弦斎年譜 あとがき 人名索引
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