
戦争格差社会アメリカ
ヒロシマ記者が歩く
田城 明
2007年11月27日
岩波書店
2,090円(税込)
人文・思想・社会
愛国者法のもとで不当逮捕や国外追放などの人権蹂躙が横行する戦争国家アメリカ。60兆円にのぼる軍事費に圧迫され、ふつうの市民までもが医療費もままならぬ生活を強いられている。単身全米各地を歩き、心身の深い傷が癒えぬイラク帰還兵や9・11のヒーローの苦しみを聞き、一方で反戦の灯火を掲げて良心を貫く市民たちのたしかな声を伝える迫力のルポ。 はじめにーーテロとの戦争下,米国社会の変遷を探る 1 踏みにじられる人権 1 「9.11」ヒーロー 補償されぬ健康被害 2 「認定テロリスト」 「不当逮捕」と消えぬ汚名 3 国外追放 中東系ゆえの偏見と辛酸 4 グアンタナモ収容所 スパイ視されるイスラム教徒 5 終身教授 テロ評論で解雇の危機 6 「危険人物」 誤情報で再入国時に拘束 2 戦争の傷と反戦への決意 1 退役軍人ホームレス 心身に傷を負い帰る場所なく 2 反戦退役軍人 目的が見えぬイラク戦争 3 イラク退役軍人 身体をむしばむ劣化ウラン 4 ヒーローたちの家族 美化できぬ戦死を乗り越えて 5 陸軍中尉 イラク派遣を信念で拒否 6 元海兵隊員 戦争反対の兵士をネットで支援 3 民生を圧迫する軍事費と格差社会 1 ハリケーン・カトリーナ 今なお残る深いつめ跡 2 都市貧困層の若者 暴力や誘惑と隣り合わせ 3 米軍入隊勧誘 貧困層の若者に照準 4 ハワイ先住民 米軍基地強化で失われる楽園 5 細る中産階級 かさむ医療負担 4 戦争に加担するメディアと拡大を続ける軍需産業 1 主流メディア イラク戦争の正当性を支持 2 ロスアラモス研究所 進む新型核製造計画 3 ローレンス・リヴァモア研究所 続く生物兵器実験 4 ヴァンデンバーグ空軍基地 巨費をかけミサイル実験 5 平和への灯火をかかげて 1 下院議員 「憎しみを超えよ」 2 平和教育 巨額戦費の矛盾を説く 3 ピースカフェ 民族を超えた対話が心をつなぐ 4 フォークシンガー 反戦を訴え国の良心を問う 5 独立メディア 戦争と権力を厳しく追及 おわりに 市民の力が希望をつなぐ
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