地球環境史からの問い

ヒトと自然の共生とは何か

池谷 和信

2009年10月28日

岩波書店

2,860円(税込)

科学・技術

序 地球環境史研究の現状と課題 池谷和信 第1章 地球環境史は何を明らかにしようとしているか  1 気候変動と現代文明ーー年縞と文明史 安田喜憲  2 世界の狩猟活動をめぐる人類史 池谷和信  3 ヒトの生業は生と死にどう関わってきたかーー森林焼畑民のライフコースと人口史 佐藤廉也  4 一九世紀のコレラ・パンデミックと南アジア世界ーー環境史としての疫病史 脇村孝平  5 絵図からみた日本の植生史 小椋純一 第2章 文明はいかに生まれたか  1 砂漠が育んだ文明ーーアフロ・ユーラシアの乾燥地 嶋田義仁  2 海の文明ーーオーストロネシアン 秋道智彌  3 タカラガイと文明ーー東ユーラシア 上田 信 第3章 ヒトは自然をいかに育ててきたかーー森林や草原に刻まれた歴史  1 環境史からみた日本の森林ーー森林言説を検証する 小林 茂・宗 健郎  2 東南アジア大陸部における山地民の移住史と環境利用 増野高司  3 ヒマラヤにおける放牧地利用の生態史ーー草地・森林への牧畜の影響 渡辺和之  4 ギニア南部森林地域における村落林の生態史ーードーナツ状森林の機能と成因 山越 言 第4章 自然はヒトをどう変えてきたかーー動物や植物からみた歴史  1 熱帯雨林と文化ーー沈香はどこから来てどこへ行くのか 金沢謙太郎  2 ゴースト・ネイチャーーー北米における毛皮フロンティアの展開とエコクライシス 下山 晃  3 ナマコをめぐるエコ・ポリティクスーーナマコ戦争とワシントン条約 赤嶺 淳  4 アラビア半島のビャクシン林の利用と保全 縄田浩志 第5章 ヒトと自然との共生とは何かーー保全思想の歴史と未来  1 森林と農地の境界をめぐる自然資源とコモンズーー現代の環境政策と地域住民 田中耕司  2 イギリス帝国における保全思想 水野祥子  3 環境思想の形成史 海上知明  4 地球環境問題と環境史の将来 石 弘之  巻末資料 地球環境史を知るための文献案内 池谷和信

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