日露戦争(上)

起源と開戦

和田春樹

2009年12月31日

岩波書店

7,480円(税込)

人文・思想・社会

司馬遼太郎の『坂の上の雲』が描いたように、日露戦争はロシアの極東侵略熱によって引き起こされたものなのか。ロシア側には日本軍の力量を正しく見極めた人物が本当にいなかったのか。著者が渉猟した膨大なロシア文書館資料の分析からは、これまでの日露戦争観とは異なる実相が見えてきた。日本とロシアの対立のあいだに、戦争の主な対象、主な舞台となった朝鮮という存在をおいて、開戦へ向かう動きの全貌を描く。上巻では、千島樺太交換条約と江華島事件のあった一八七五年から、朝鮮国王高宗のロシアへの接近、朝鮮をめぐる戦争としての日清戦争、ロシアと清国の秘密同盟条約、ロシアの旅順・大連の租借、露清戦争と韓国中立化案、そして日英同盟締結の頃までを詳細にたどる。

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