パニュルジュの剣

ラブレーとルネサンス文学の秘法

折井穂積

2009年3月31日

岩波書店

8,140円(税込)

小説・エッセイ

ルネサンスを代表する知識人フランソワ・ラブレーの『パンタグリュエル物語 第三の書』、宮廷詩人クレマン・マロの諷刺詩『地獄』、そして国王の姉マルグリット・ド・ナヴァールの宗教詩『牢獄』。これらの文学作品においては、構造が解釈の鍵であり、この鍵を用いることで、テクストに隠されたメッセージが魔法のように浮かび上がる。本書はこれらの作品の綿密な分析を通して文人たちの驚くべき技法を明らかにし、さらにはルネサンスの知の枠組を照らし出す。発見にみちた知的探求のこころみ。

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