
文化と固有価値の経済学
池上惇
2003年7月31日
岩波書店
8,580円(税込)
ビジネス・経済・就職
グローバル化された世界では、経済と文化は人類史上の危機を迎える。この二大要因を結合して、J.ラスキンの固有価値論を現代情報化社会のなかで再構成し、従来の物的所有社会から知的所有中心の社会へと転換する新たなシステムを構想することが、いま緊急に求められている。自然の固有性を活かしつつ、人間社会の伝統文化と、個々人の創造性開発との共存に最大の価値を認めることにより、創造と知的所有を基礎とした新しい価値観に基づく経済学体系の再構築をはかって、公共政策の新たな方向性を強く示唆する労作である。
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