ポピーと桜

日英和解を紡ぎなおす

小菅信子

2008年6月30日

岩波書店

2,750円(税込)

人文・思想・社会

国際的な大学都市ケンブリッジには、日本軍による捕虜虐待の悪夢に苦しむ元兵士たちが多く住んでいた。和解を求める人、拒絶する人ー憎悪と赦しのはざまで、戦後世代の著者は元捕虜たちの話を聞き、彼らの生活に寄り添ううちに、誤解と理解が織りなす記憶の文化変容を体験する。やがて捕虜たちは日本を訪問し、かつての敵だった元日本兵たちと交流し、一九九八年の天皇・皇后の訪英を迎える。その舞台裏で何があったのか、当事者が物語る、日英和解をめぐるノンフィクション。

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