民主主義を救え!

ヤシャ・モンク / 吉田 徹

2019年8月29日

岩波書店

3,080円(税込)

人文・思想・社会

私たちは今,北米や西欧を襲う民主主義の後退を目の当たりにしている.戦後の繁栄と平和を支えてきたリベラル・デモクラシーに幻滅し,敵視すらし始めた人々は,その代替物として,どのように危険な政治システムに引き寄せられているのか.今最も注目される気鋭の政治学者による詳細な分析と警告.日本語版序文を付す.  日本語版に寄せて  序 章 失われていく幻想   リベラリズムとデモクラシーの衝突   リベラル・デモクラシー存続の条件/非常時に生きる 第1部 リベラル・デモクラシーの危機  第1章 権利なきデモクラシー   政治は簡単にできている(そしてそれに反対するものは当然噓つきだ)   「私はあなた方の声」(そして私以外はみな裏切り者)   人々こそが決める(そして何を決めても許される)   ポピュリストの原動力  第2章 デモクラシーなき権利   選挙の制約   法を作る官僚機構   中央銀行   司法審査   国際条約と国際組織   議会を組み入れる   カネ   ミリュー   見えない出口  第3章 民主主義の瓦解   民主主義への恋に冷めた市民たち   市民は権威主義体制という代替案に惹かれている   民主的価値尊重の低下   若者には期待できない   衰退の先にある危険   「パフォーマンスの危機」 第2部 起 源  第4章 ソーシャルメディア   テクノ楽観主義者たち   テクノ悲観主義者の逆襲   落差を埋めるもの  第5章 経済の停滞   生活水準の低下   将来不安  第6章 アイデンティティ   多元主義への反旗   ルサンチマンの地理   人口的不安   段階を下る 第3部 何をなすべきか  第7章 ナショナリズムを飼いならす   排外主義的ナショナリズムの復活   ナショナリズム放棄の誘惑   包摂するナショナリズム  第8章 経済を立て直す   課税   住宅政策   生産性を高める   現代的な福祉国家   意味ある仕事   国家の意義  第9章 市民的徳を刷新する   政治の信頼を取り戻す   市民を育てる  最終章 信念のために戦うこと   悲観と楽観   アグリッピヌスの忠告  訳者あとがき  原 注  人名索引

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