
わたし、生きるからね
重度障がいとガンを超えて
小山内美智子
2009年7月31日
岩波書店
1,980円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
脳性麻痺による重度の障がいを負って生きてきた著者は、“豊かな経験”を持つ「ケアを受けるプロ」を自称し、ケアされる立場から、障がい者としての思いを訴え続けてきた。本書は、障がいを持ちながら必死で生きてきた著者がリンパ癌にかかり、二重の苦しみを経験するなかで気づかされたこと、考えたことを綴った闘病記。数々のエピソードを紹介し、ケアされる立場から医療と福祉の現実を鋭く批判するとともに、人間らしく生きることの意味を問う。病気になっても明るく生き、自分を病人にしないという、ひたむきな前向きに生きる姿勢は感動的であり示唆的である。
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