
上方落語の四天王(随筆)
松鶴・米朝・文枝・春団治
戸田 学
2011年9月30日
岩波書店
2,640円(税込)
エンタメ・ゲーム
六代目笑福亭松鶴、桂米朝、五代目桂文枝、三代目桂春団治。彼らは、戦後間もない頃、相前後して上方落語界に入門した。時には助け合い、また時には競い合って芸を磨き、やがて一世を風靡、四天王と称されるまでになる。滅亡寸前だった上方落語を復興させた功績は大きい。それぞれに異なる個性・芸風で人々の心をとらえた四天王。その芸の魅力とは何か?著者は、実際の演目を例に挙げながら綿密な考察を加え、芸の本質を鮮やかに浮かび上がらせる。演者の声・口調・間・仕草など細部にまでこだわった分析は、落語口演を聴き続けてきた著者ならではのものである。四天王への敬愛の念と、その芸への鋭い洞察が光る、画期的な四天王論。
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