終わりなき世界金融危機

バブルレス・エコノミーの時代

山口 義行

2012年9月25日

岩波書店

1,980円(税込)

ビジネス・経済・就職

世界のどこかでバブルが起き、それを拠りどころの一つにして先進各国の経済が成長軌道を確保するー二〇〇八年に起きたリーマン・ショックは、この「バブル・リレー」に終止符を打った。しかし現在、だぶついた国際余剰資金は行き場を求めて重債務国の国債に向かい、ギリシアをはじめとする「ソブリン不況」が発生。一方、アメリカの量的緩和策は投機を呼び株価下落と景気減退をもたらし、インフレを恐れる新興国は抑制策に走り成長減速を余儀なくされている。バブルなき経済の苦悩はいつまで続くのか。海図なき世界経済の展望を探る。

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