芝居とその周辺

井上ひさし 発掘エッセイ・セレクション

井上 ひさし

2020年5月18日

岩波書店

2,200円(税込)

小説・エッセイ

井上ひさしが遺した戯曲は数多く、没後十年を経ても愛され、上演され続けています。本書は芝居をテーマに、若き日の雑誌への投稿、同時代を生きる演劇人との交友、自作をめぐるエッセイなどを収録。レッスンシリーズからは、シェイクスピア、チェーホフをどう読むか、喜劇とは何かを考える、独自の演劇観が浮かび上がります。 私のチャップリン観  東京・井上 廈 1 自作の周辺  庭先の真理  勇気をお送りください 〔司馬遼太郎への手紙〕  それは運命ではない 〔『林京子全集第三巻』解説〕  より鮮明になる記憶 〔石内都著『ひろしま』解説〕  子規はグラヴを手にはめていたか。  二人の漱石  子どもを玩具にすべからず。  兄弟対決になにが必要か。  お話上手な俗天使ーー太宰治が読みやすく おもしろい理由  劇場に燃える火  吉野作造と鞍馬天狗  道元とその時代  源内焼のおじさん  開幕を待ちながら  作家 井上ひさしの手紙 2 レッスンシリーズとその補講  黄金の大規則 〔日本劇作家協会発足あいさつ〕  劇作家、おすすめ戯曲  アンケート 三島由紀夫と私  井上ひさしの シェイクスピア・レッスン  2001年のシェイクスピアと漱石  チェーホフ・レッスン  ドストエフスキーからチェーホフへ  コメディー・レッスン  てんぷくトリオのコント 3 芝居の交友録  枠、あるいは制約について 〔特集:飯沢 匡〕  解 説 〔河竹登志夫著『作者の家』〕  解 説 〔皆川博子著『旅芝居殺人事件』〕  著者の修辞技法は修辞なき文を癒すーー別役実『当世病気道楽』〔書評〕  たけしさんへの手紙 〔ビートたけし著『浅草キッド』解説〕  大笹吉雄『現代演劇の森』〔書評〕  千田先生の巨きさ 〔追悼〕  千金万巻より重い一冊ーー大平和登著『ブロードウェイの魅力』〔書評〕  締切前後の編集長 〔追悼 石和 鷹〕  定説破りの快作ーー渡辺保『黙阿弥の明治維新』〔書評〕 4 絶筆ノート  舞台は一人で作れないーー第十七回読売演劇大賞 芸術栄誉賞 井上ひさし  井上ひさし「絶筆ノート」 あとがき……………井上ユリ 編集協力=井上恒 資料提供=遅筆堂文庫

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