宇治拾遺ものがたり

岩波少年文庫 569

川端 善明

2004年10月15日

岩波書店

792円(税込)

絵本・児童書・図鑑

はじめに──宇治拾遺物語について── ひらたけ法師 こぶとり 伴大納言の話 待たれた旅人 稚児とおはぎ 地蔵に会った尼さん 鬼に会った修行者 大食の聖 金峰山の金を盗んだ話 隣りのお葬式 式神の呪い 卒塔婆の血 大力学士と相撲取り 大どろぼうの大太郎 帰ってきた死人 腰折れ雀 狐の話 二つ 石橋の下の蛇 三河入道の出家 進命婦のこと しんらつ蔵人 魚食の僧 おかしな暦 地獄へいったお地蔵さま 柩のなかの尼 うんぷてんぷふりわけ双六 小さな大きいおくりもの ゆあみ観音 大食中納言 信貴山のものがたり 仏を射た猟師の話 ばくちうちの聟入り 猿神退治 蔵人頓死 海賊発心 にせ入水往生縁起 吉野山の鬼 新しい仏さま 穀断ち聖が逃げだした 近衛の中将誘拐事件 陽成院の化物 一条桟敷屋の鬼 夢を買った話 美しく恐ろしい人質 海賊を追い返した矢 相応和尚の話 仁戒上人のこと あとがき

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Readeeユーザー

人の心と怪異の不思議な短話集

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3.8 2021年03月06日

鎌倉時代に成立した再話集を、中高生向けに現代訳再編した本。和製グリム童話とでも言ったところか。大納言源隆国が書きとめさせたという「設定」から楽しい。珍しい話、不思議な話を集めた本だが、怪異の話もさることながら、それ以上に人間の持つ奇特さが際立って感じられる。聞き馴染んだ「あの話」の原型もあれば、古典の特徴的な「オチのない話」も多いので、古典文学に慣れる練習にもなるかも…慣れてしまうと、そのオチのなさが実に趣深い。

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