墨汁一滴

岩波文庫 緑13-4

正岡 子規

1984年3月16日

岩波書店

572円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

子規(1867-1902)の場合、その随筆は、まさしく彼の「骨髄」と言っていい。晩年の随筆の一つであるこの『墨汁一滴』の場合もまた然り。そこでは観察と思考と回想と幻想が相集ってなまなましい批評的場を形成し、子規という人の全体が、実に自然にのびやかに立ち現われてくる。子規随筆の真骨頂を示す書。

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