アイヌ神謡集

岩波文庫 赤80-1

知里 幸恵

1978年8月16日

岩波書店

638円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」-詩才を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵。このアイヌの一少女が、アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユーカラの中から神謡13篇を選び、ローマ字で音を起し、それに平易で洗練された日本語訳を付して編んだのが本書である。

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みんなのレビュー (4)

たきひろ

(無題)

starstarstar 3.0 2023年07月21日

動物の姿で現れる「神」について、人との関係や距離が非常に密接に語られていて、アイヌの人たちがそれだけ自然に密接にすごしていたかが良くわかる。和人含め他の民族の神話・民話にない、「神」に対するイメージの特殊性が文章のいたるところから表れる。

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たきひろ

(無題)

starstarstar 3.0 2022年10月29日

動物の姿で現れる「神」について、人との関係や距離が非常に密接に語られていて、アイヌの人たちがそれだけ自然に密接にすごしていたかが良くわかる。和人含め他の民族の神話・民話にない、「神」に対するイメージの特殊性が文章のいたるところから表れる。

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パン阿弥

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年09月05日

ユーカラと言えば英雄ポイヤウンペの叙事詩と思っていたが、アイヌ出身の言語学者知里真志保(夭折した編者知里幸恵の弟)による解説によれば、ユーカラとは広く詞曲の事で、神の事を歌ったユーカラ(カムイユカル)を編した本である。 アルファベット表記されたアイヌ語との対訳で1923年に刊行された本書は、歴史的意義について贅言しないが、意外だったのは素朴に物語として楽しめた。複雑な筋や仕掛けというのはないが、逆に語られるものとしてのおはなしの力を感じる。 勿論よくわからない部分も多々あるので寧ろ今後の理解の手掛りとしたい。

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