ラオコオン

絵画と文学との限界について

岩波文庫

ゴットホルト・エフライム・レッシング / 斎藤栄治

2003年11月30日

岩波書店

990円(税込)

文庫

「絵は無声の詩、詩は有声の絵」の名句で表現されるように、絵画と文学の対比は古くから美学の核心的な問題のひとつであった。レッシング(1729-1781)は、彫刻ラオコオン群像を題材に取り上げて文学と造形美術との限界を明らかにしてゆく中で、文学にもっとも固有の本質的な能力を追求した。近代の芸術論はここに初めて拠るべき基点を与えられた。

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