カフカ短編集
岩波文庫
フランツ・カフカ / 池内紀
1987年1月16日
岩波書店
935円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
実存主義、ユダヤ教、精神分析、-。カフカ(1883-1924)は様々な視点から論じられてきた。だが、意味を求めて解釈を急ぐ前に作品そのものに目を戻してみよう。難解とされるカフカの文学は何よりもまず、たぐい稀な想像力が生んだ読んで楽しい「現代のお伽噺」なのだ。語りの面白さを十二分にひきだした訳文でおくる短篇集。20篇を収録。
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たきひろ
(無題)
不思議なカフカワールドへ入る入り口のような本。難解な長編を読む前に手軽に短編を読んでカフカ文学とはどういうものかを知るのにちょうどよい。一番短い短編は1ページと、気軽に雰囲気を感じ取りたい人には十分。何度も読み返すと、だんだん小説の意味がわからなくなるから不思議。あまり類を見ない珍しい作家。
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