国家と宗教
ヨーロッパ精神史の研究
岩波文庫 青167-2
南原 繁
2014年9月17日
岩波書店
1,353円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
戦時下、国体思想に支えられた天皇制に対して批判者として立ちつづけた南原繁(1889-1974)。プラトンから危機神学に至るヨーロッパ精神史をたどり、カントに依拠して、「正義」としての「永久平和」の実現こそが国家の使命であると謳う。理念への信頼に立脚する批判精神の可能性を示す書。
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国家と超越的なものの関わりかた
タイトルから見るとさながら国家と教会などの宗教団体の関係を問うような内容にも見えるが、むしろ、国家は超越的なものに関わる宗教とは何らかの形で関わることが古今東西普遍的であるなかで、特にその問題が明示的に現れ、繰り返し思想・宗教史上のテーマとなっているヨーロッパではどのような思考がなされたかを追う書である。筆者はカント的な、人間普遍の正義に基づく国際平和が国家の使命であり、国家はその形でのみ、超越的なものに関与すべきであるとする。それはまた、国体思想に基づき侵略戦争を進めていた当時の大日本帝国を遠回しに批判するものである。
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