連続性の哲学
岩波文庫
チャールズ・サンダース・パース / 伊藤邦武
2001年7月31日
岩波書店
990円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
「アメリカが生んだ最も多才で最も独創的な哲学者」C.S.パースの論文集。科学・論理学・哲学など多方面にわたって革新的な理論を展開した彼の思想の全容を窺わせ、多大な影響を与えた連続講演の主要部分を再編成した。全宇宙の「連続性」の実在をテーマに、推論の分析と存在論的探究が示される。
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「連続主義」の模索
非可算無限個の要素からなる集合には、さらに大きな無限集合がある、といったことを手掛かりに、あらゆる実在的可能性を持った集合が、全体として一つの連続体をなしていると構想する。そこでは我々の宇宙も非連続的な概念として切り取られたものにすぎない(ある可能性が捨象されているのだから)。このような連続性は存在論的にはどのように考えればいいのか。ある現実存在があり、そこから何かが発生するという時、ある可能性が選ばれるのはどういう原理なのか。また、人があるものを見たときに、すべての実在的可能性を考える事はできないが、その制約はどのような原理で起きるのか、などなど。連続主義に付きまとう困難は様々ある。連続主義は、まさにパースのいうところの演繹・帰納に続く推論である「仮説形成」さながら、パース自身の仮説にとどまっているようである。
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