変えてゆく勇気

「性同一性障害」の私から

岩波新書

上川 あや

2007年2月21日

岩波書店

858円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は,27歳のとき「男性」として生きることをやめ,やがて「女性」として暮らすようになった.今,さまざまな困難を抱える人々の声を聴き,見過ごされがちな問題を可視化するために発言を続ける.誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ. はじめに──いくつものボーダーを越えて 第1章 「私の戸籍は男性です」──政治家になった  1 顔を見せて訴えなければ  2 手探りの選挙活動  3 変わってゆく街の空気 第2章 私は誰?──性を見つめて  1 仲良しは女の子  2 第二次性徴  3 孤独感と罪悪感の中で  4 サラリーマン時代  5 「もうごまかせない」 第3章 性を移行する──居場所を探して  1 初めて仲間に出会う  2 性を移行する  3 「女性」としての暮らし  4 社会保障制度が使えない  5 司法への絶望 第4章 性別変更に道を拓く──「性同一性障害者特例法」の成立をめぐって  1 議員立法の知らせ  2 国会のルール  3 特例法の成立  4 なお残る課題 第5章 ちいさな声、声にならない声──当事者のニーズを掘り起こす  1 「常識」を疑うことから  2 一万五六〇〇人の「外国人」  3 七〇〇人の「オストメイト」  4 ひとり親家庭の実態  5 要約筆記と手話  6 失語症会話パートナーの養成  7 バラバラの「点字ブロック」  8 政策決定の現場で 第6章 沈黙から発言へ──「変える」方法  1 沈黙は「存在しない」こと  2 自己肯定感をもつ  3 確実に声をとどけるために  4 権利意識の危うさ  5 嫌がらせに負けない方法 第7章 「フツウ」って何だろう──寛容な社会とは  1 ボーダーライン、この恣意的なもの  2 性的少数者のいま  3 「フツウ」って何だろう あとがき ◆もっと詳しく知りたい人のために

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

2

未読

0

読書中

0

既読

3

未指定

5

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください