
日本病
長期衰退のダイナミクス
岩波新書 新赤版1583
金子 勝 / 児玉 龍彦
2016年1月20日
岩波書店
880円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
まえがき 第一章 「日本病」と予測の科学 1 なぜ「予測の科学」か 2 長期停滞から長期衰退へ 3 「日本病」は進行している 4 複雑なシステムの予測の光と影 第二章 「日本病」の症状──アベノミクスの失敗 1 データ依存のトリック──ノイズからアインシュタイン 2 最大のタブー──排除されているデータ 第三章 抗生物質の効かない日本経済──バブルとショックの悪性化 1 「耐性」が生まれるわけ──周期的な変化への固定的な対応 2 固定的対応が破綻を準備する 3 経験か主観か 第四章 「主流派」の言説と実感のずれ──社会の破壊 1 トリクルダウンという言説 2 働き方が壊れる──日本版レイバープールの形成 3 医療・介護の切り下げと規制緩和の帰結 4 地域経済の衰退 5 セカンド・オピニオン──当事者のための言説へ 第五章 エピゲノム病としての長期衰退 1 制御系の制御の仕組み 2 エピゲノムの働き 3 長期衰退が始まっている 4 信用の崩壊の予測──制御が壊れる時 第六章 周期性のコントロールが消える時 1 周期性と変化のダイナミクス 2 戦後日本経済の周期性の変質 3 制御系が壊れていく過程 4 周期性から処方を考える──がん細胞 5 金融の制御とそれをくぐり抜ける鬼っ子たち 第七章 「日本病」からの出口はどこにあるのか 1 日本病の軌跡を予測する 2 共有という戦略 3 産業構造の歴史的転換に向けて あとがき
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