自由民権運動

〈デモクラシー〉の夢と挫折

岩波新書 新赤版1609

松沢 裕作

2016年6月23日

岩波書店

902円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

はじめに 第一章 戊辰戦後デモクラシー  一 戦場での出会い  二人の人物/慶応四年・三春藩  二 それぞれの戊辰戦後  河野広中の藩政改革運動/板垣退助の凱旋/家格への執着/ 「人民平均」  三 暴力の担い手たち   「破落戸」の軍隊/尾張藩草莽隊  四 近世身分制社会とその解体  身分制社会とはなにか/やぶれた「袋」/改革の時代/征韓論政変/板垣の危機感/戊辰戦後デモクラシー 第二章 建白と結社  一 民撰議院設立建白書の衝撃  民撰議院設立建白書の提出/民撰議院論争/自由民権運動の出発  二 わりこむ運動  結社という「袋」/士族の結社──立志社/河野広中と結社/区長、戸長たちと結社──七名社/愛国社の設立/大阪会議と通諭書事件/西南戦争と「わりこむ運動」の挫折 第三章 「私立国会」への道  一 ひろがる結社  愛国社の再興/筑前共愛会/蚕糸業と結社──群馬/村と結社──越前/都市知識人の結社──交詢社/演説会と新聞の結社──嚶鳴社/演説会/撃剣会/ 「参加=解放」型幻想──愛国交親社/新しい社会の模索  二 国会開設運動から私立国会へ  国会開設請願をめぐる対立/国会期成同盟第一回大会/集会条例/国会開設願望書の受付拒否/ 「私立国会」か請願か/二つの対立軸/政党結成をめぐる対立/政党結成へ/私擬憲法/植木枝盛の憲法案/大日本帝国憲法との相違点/宙に浮く私立国会と私擬憲法 第四章 与えられた舞台  一 転機としての明治一四年  明治一四年の政変/政府内の憲法構想/開拓使官有物払下げ問題/自由党の結成  二 府県会という舞台  地方三新法/土佐州会/立憲改進党と府県会  三 福島事件  福島事件とは/県会の開会/議案毎号否決/会津三方道路/喜多方事件/福島自由党の動向/事件の構図  四 迷走する自由党  板垣洋行問題/偽党撲滅 第五章 暴力のゆくえ  一 激化事件  武装蜂起に向かう民権家たち/秋田事件/ 「参加=解放」型幻想と私立国会論の共鳴/急進的活動家たちの登場/加波山事件/民権家と博徒  二 自由党の解党  一〇万円募金計画/ 「武」を否定できない党指導部/解党へ  三 秩父事件  発端/蜂起/鎮圧/負債農民騒擾としての秩父事件/ 「天朝様」への敵対 終 章 自由民権運動の終焉  自分たちの手で/朝鮮へ/星亨/憲法を待ちつづけて おわりに 文献解題

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