日本の近代とは何であったか

問題史的考察

岩波新書 新赤版 1650

三谷 太一郎

2017年3月24日

岩波書店

1,144円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

序 章 日本がモデルとしたヨーロッパ近代とは何であったか 第一章 なぜ日本に政党政治が成立したのか  1 政党政治成立をめぐる問い  2 幕藩体制の権力抑制均衡メカニズム  3 「文芸的公共性」の成立ーー森鷗外の「史伝」の意味  4 幕末の危機下の権力分立論と議会制論  5 明治憲法下の権力分立制と議会制の政治的帰結  6 体制統合の主体としての藩閥と政党  7 アメリカと対比して見た日本の政党政治  8 政党政治の終わりと「立憲的独裁」 第二章 なぜ日本に資本主義が形成されたのか  1 自立的資本主義化への道  2 自立的資本主義の四つの条件   (1)政府主導の「殖産興業」政策の実験   (2)国家資本の源泉としての租税制度の確立   (3)資本主義を担う労働力の育成   (4)対外平和の確保  3 自立的資本主義の財政路線  4 日清戦争と自立的資本主義からの転換  5 日露戦争と国際的資本主義への決定的転化  6 国際的資本主義のリーダーの登場  7 国際的資本主義の没落 第三章 日本はなぜ、いかにして植民地帝国となったのか  1 植民地帝国へ踏み出す日本  2 日本はなぜ植民地帝国となったか  3 日本はいかに植民地帝国を形成したのか   (1)日露戦争後ーー朝鮮と関東州租借地の統治体制の形成   (2)大正前半期ーー主導権確立を目指す陸軍   (3)大正後半期ーー朝鮮の三・一独立運動とそれへの対応  4 新しい国際秩序イデオロギーとしての「地域主義」   (1)一九三〇年代ーー「帝国主義」に代わる「地域主義」の台頭   (2)太平洋戦争後ーー米国の「地域主義」構想とその後 第四章 日本の近代にとって天皇制とは何であったか  1 日本の近代を貫く機能主義的思考様式  2 キリスト教の機能的等価物としての天皇制  3 ドイツ皇帝と大日本帝国天皇  4 「教育勅語」はいかに作られたのか  5 多数者の論理と少数者の論理 終 章 近代の歩みから考える日本の将来  1 日本の近代の何を問題としたのか  2 日本の近代はどこに至ったのか  3 多国間秩序の遺産をいかに生かすか  あとがき  人名索引

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年02月03日

かなり詳細な記述で難易度高し。

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