労働組合とは何か

岩波新書 新赤版 1872

木下 武男

2021年3月22日

岩波書店

1,078円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。 はじめに 第一章 歴史編1 ルーツを探るーー「本当の労働組合」の源流は中世ギルドにある  1 労働組合の遠祖・ギルドの原理  2 中世市民社会と日本でのその不在  3 職人組合から労働組合へ 第二章 歴史編2 「団結せよ、そして勤勉であれ」--職業別労働組合の時代  1 近代市民社会の形成と論理  2 初期労働組合の形成  3 産業革命と労働者の階級形成  4 職業別労働組合の確立 第三章 分析編1 労働組合の機能と方法  1 労働組合とは何か  2 労働組合と政党 第四章 歴史編3 よるべなき労働者たちーー一般労働組合の時代  1 新労働組合運動(ニュー・ユニオニズム)の台頭  2 一般労働組合の基盤と組合政策  3 労働組合の形態転換と労働政治 第五章 歴史編4 アメリカの経験ーー産業別労働組合への道  1 労働運動の二つの潮流  2 職業別組合の限界と産業別組合の挫折  3 労働者の企業別分断と産業別組合の対抗 第六章 分析編2 いかにして社会を変えるのかーーユニオニズムの機能  1 産業化の新しい段階と産業別労働組合  2 労働組合機能の発展  3 産業別組合組織と産業別統一闘争 第七章 歴史編5 日本の企業別労働組合ーー日本的労使関係の形成・衰退  1 戦前第一期ーー「渡り職工」と横断的労働市場  2 戦前第二期ーー戦前期労働運動の高揚と弾圧  3 戦前第三期ーー日本的労使関係の戦前期形成  4 戦後第一期ーー労働運動の高揚と日本的労使関係の形成(一九四五〜六〇年)  5 戦後第二期ーー企業主義的統合と労使協調の労働組合(一九六〇〜七五年)  6 戦後第三期ーー労働戦線統一と総評解散(一九七五〜九〇年)  7 戦後第四期ーー戦後労働運動の危機とユニオニズムの創造(一九九〇年〜) 第八章 分析編3 日本でユニオニズムを創れるのか  1 時代の転換と働く者の悲惨ーー雇用不安、貧困、過酷な労働  2 日本における産業別労働組合の登場  3 ユニオニズムの主役はどこにいるのか  4 ユニオニズムの創り方 あとがき 参考文献

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