人種主義の歴史

岩波新書 新赤版 1930

平野 千果子

2022年5月24日

岩波書店

1,034円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

「人種」という根拠なき考えに基づいて、人を差別・排除する。人種主義(レイシズム)は、ナショナリズム、植民地主義、反ユダヤ主義等と結びつき、近代世界に計りしれぬ惨禍をもたらし、ヘイトスピーチや黒人差別など、現代にも深い影を落としている。大航海時代から今日まで、その思想と実態を世界史的視座から捉える入門書。 序章 人種主義を問う 第一章 「他者」との遭遇ーーアメリカ世界からアフリカへ 第1節 大航海時代 第2節 ノアの呪いーー黒人蔑視の淵源 第二章 啓蒙の時代ーー平等と不平等の揺らぎ 第1節 人間を分類する 第2節 思想家たちと奴隷/奴隷制 第三章 科学と大衆化の一九世紀ーー可視化される「優劣」 第1節 人間の探究と言語学 第2節 人種の理論書 第3節 優劣を判定する科学 第四章 ナショナリズムの時代ーー顕在化する差異と差別 第1節 諸科学の叢生 第2節 国民国家の形成と人種 第3節 新らたな視角ーー黄禍論、イスラーム、反ユダヤ主義 第五章 戦争の二〇世紀に 第1節 植民地支配とその惨禍 第2節 ナチズム下の人種政策 第3節 逆転の位相 終章 再生産される人種主義 あとがき 主要参考文献/図版出典一覧

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(2

starstarstarstar 4

読みたい

7

未読

0

読書中

0

既読

5

未指定

14

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください