書聖 王羲之

その謎を解く

岩波現代文庫 文芸330

魚住 和晃

2020年12月17日

岩波書店

1,298円(税込)

ホビー・スポーツ・美術 / 美容・暮らし・健康・料理 / 文庫

名門貴族に生まれ、優美な「蘭亭序」などの名筆で知られる王羲之。だが、その素顔は硬骨漢で、動乱の時代にあって苦悩多き生涯を送ったといわれる。真筆が一つとして現存しないなど、謎や逸話も数多い。著者は日本・中国の文献を読み解くと同時に、書作品をつぶさに検証。歴史と書法の両面から、王羲之の実像を解き明かす。  まえがき 第一章 骨鯁高爽の王羲之  一 八王の乱と永嘉の乱  二 晋朝の再興と王曠  三 王羲之の反発  四 琅邪臨沂の王氏  五 庾亮と王羲之  六 殷浩と王羲之  七 謝安と王羲之  八 王羲之誓墓文 第二章 書聖王羲之をめぐる四帝  一 書跡収集の気風  二 梁武帝と千字文  三 唐太宗の王羲之礼讃  四 宋太宗と「淳化閣帖」  五 元・明の展開と変化する書聖像  六 清乾隆帝と「三希堂法帖」 第三章 蘭亭序論争  一 会稽内史の王羲之  二 文学作品としての「蘭亭序」  三 書作品としての「蘭亭序」  四 蘭亭序偽作説  五 偽作説への反駁 第四章 王羲之書法の本質と真価  一 東晋の書法気風  二 龍跳虎臥と姿媚女郎  三 王羲之の尺牘  四 米芾の王羲之書法観  五 王鐸の王羲之書法観 第五章 欧陽詢・虞世南における王羲之書法  一 左収右放の均整美  二 欧陽詢にとっての陳・隋  三 虞世南にとっての陳・隋  四 唐代の欧陽詢と虞世南 第六章 王羲之書法の日本伝入と和様形成  一 「東大寺献物帳」に見る王羲之  二 欧陽詢書法の伝入  三 空海と王羲之書法  四 小野道風と王羲之  五 藤原行成と王羲之  王羲之年譜  主要参考文献  あとがき  岩波現代文庫版あとがき

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