あしなが運動と玉井義臣(上)

歴史社会学からの考察

岩波現代文庫 社会338

副田 義也

2023年4月18日

岩波書店

1,595円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

災害遺児、病気遺児、自死遺児などを支援する教育奨学運動「あしなが育英会」は、いまや国際的にも広く知られている。この日本有数のボランティア活動を無から立ち上げ、大きな組織に育て上げた玉井義臣と周辺の人物像を描き出し、活動の意義を歴史社会学的に位置づけた労作。文庫化にあたり、玉井による「岩波現代文庫版に寄せて」を収録した。(解説=苅谷剛彦)(全二冊) 1 個人的体験  1 母の交通事故  2 死を待つ日々  3 象徴的敵討ち  4 手術と死  5 損害補償 2 時代の本質  1 高度成長期  2 自動車産業の発展  3 自動車関連産業  4 モータリゼーション  5 交通事故  6 大気汚染など 3 交通評論家の誕生  1 「交通犠牲者は救われていない」  2 「ひかれ損の交通犠牲者」  3 テレビによる交通キャンペーン  4 ダンプ論争  5 刑法二一一条改正キャンペーン  6 「殺人機械」 4 社会運動家への変身  1 岡嶋信治の体験  2 交通事故遺児を励ます会  3 玉井と岡嶋の出会い  4 世論の大きいうねり  5 政治を動かす  6 交通遺児育英会の創立 5 資本の論理・民衆の論理  1 資本の論理・民衆の論理  2 学生募金の論理(一)  3 学生募金の論理(二)  4 交通遺児育英会の財政構造  5 奨学金制度(一)  6 奨学金制度(二) 6 時代を撃つ  1 二六項目の要望  2 自損事故保険制度の創設  3 ゆっくり歩こう運動  4 宇沢弘文『自動車の社会的費用』  5 調査とキャンペーン  6 授業料減免制度の獲得  7 雇用促進法の挫折 7 若い運動家たち  1 事務局の構成  2 山本孝史  3 山北洋二  4 桜井芳雄  5 藤村修  6 吉川明  7 林田吉司  8 工藤長彦  9 かれらはなぜ交通遺児育英会をえらんだのか 8 「あしながおじさん」群像  1 「あしながおじさん」制度の発明  2 「あしながおじさん」たちの登場  3 「あしながおじさん」になった動機  4 日本人的ボランティア像

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