星の子
今村夏子
2017年6月30日
朝日新聞出版
1,540円(税込)
小説・エッセイ
大切な人が信じていることを、わたしは理解できるだろうか。一緒に信じることができるだろうか…。病弱なちひろを救うため両親はあらゆる治療を試みる。やがて両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき…。第39回野間文芸新人賞受賞作。
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みんなのレビュー (6)
(無題)
幼い頃に病気になり、「奇跡の水(金星のめぐみ)」によって元気になった女の子が主人公。病気がなおったことをきっかけに“水”を信じるようになり、宗教にのめり込む両親と、そんな両親に反発する姉とともに育つ。 映画化されてたので読んだのだけど、すっかり芦田愛菜と岡田将生のラブストーリーなのかと思ってたからびっくりした。岡田将生は怪しい親の子であるちひろを持て余しているし、めんどくさいとは思っていても好意は欠片ももっていない。ちひろはたしかに片思いしているが、読者側からすれば南先生は全く魅力的ななキャラではない。 てっきり、宗教にハマった親の子供として、ちひろが苦しむ話かと思っていたのだけれど、そうでもない。ちひろは親を嫌いにならないし、学校でいじめられることもない。 だからこそ、この本の主題はなんなのだろうと、考えてしまった。よく映画化しようと思ったな、、山場がなさそうな感じがする。 はるちゃんの彼氏が、宗教団体の合宿に一緒にきて、演説する場面が山場なのかな、、 最後、ちひろと両親が空をみあげているところも、彼らの気持ちが個人的にはよくわからず、難しかったなー。 宗教も、詐欺とかしてるのか、ただの団体で悪いことはなにもしてないのか、よくわからない。海路さんと祥子さんが訴えられてる、みたいな話はなんだったんだろう。
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深い
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Readeeユーザー
(無題)
ラストの場面の解釈が難しい。特に大きな盛り上がりもオチもなくて、読後に拍子抜けした。感性が豊かで国語が得意な人には理解できるのかも。文章自体はやさしくて、児童書を読んでる感じ。
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