家族と子供の江戸時代
躾と消費からみる
高橋敏(歴史学)
1997年5月31日
朝日新聞出版
2,530円(税込)
人文・思想・社会
江戸時代は「家族の時代」の始まりだった。夫婦を軸に、庶民の家が、「町」や「村」にはぐくまれつつ成立し、親は「家」永続への思いをこめて、子の教育に熱い視線をそそいだ。土間中心の家づくりから、奥座敷をもつ「民家」が誕生し、火や明りも、竈や囲炉裏から火鉢や行灯へと分離する。夜の読書、雛祭や端午の節句、物見遊山の旅…家族の時代は、「消費の時代」の始まりでもあったのである。豊富なフィールド・ワークを基礎に描く、等身大の江戸時代誌。
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