天皇家と生物学

朝日選書

毛利秀雄

2015年4月10日

朝日新聞出版

1,650円(税込)

人文・思想・社会

ヒドロゾア研究で9編の専門論文を発表し、20冊以上の生物学の書籍に関わった昭和天皇。ハゼの系統進化研究の基本となる分類法を確立し世界的に認められている天皇陛下。DNA分析と民俗学からニワトリの家禽化の起源を探究する秋篠宮さま。金魚のがんからヒトのがん治療法開発を研究する常陸宮さま。他の皇族も含め天皇家は3代にわたり生物学研究に熱心に取り組んでいる。多忙な公務のかたわら、研究にかける情熱と貢献の詳細は、これまで専門以外の人びとにはほとんど知られていなかった。だがその業績は世界で高い評価を得ている。どのような環境のもとに研究は進められているのか。学界の重鎮で天皇に生物学のご進講をつとめたこともある著者がわかりやすく解説する。

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