
文豪の悪態
山口謠司
2020年5月20日
朝日新聞出版
1,650円(税込)
人文・思想・社会
大作家先生は不快になったとき、どんな言葉を使うのか?時に本能むき出しに、時にひねりを利かせて。相手を愚痴りたおして黙らせる!決め台詞の極意。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(3)
starstarstarstar
読みたい
3
未読
0
読書中
0
既読
4
未指定
4
登録しました。
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X

LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
ケムケム
佐藤春夫による芥川作品への書評、中原中也・檀一雄・太宰治・草野心平の大乱闘、三島由紀夫の谷崎潤一郎評など、今では文豪と崇められる作家たちの人間臭いやりとり。
文豪はどんな悪態をつくのか、その語彙の豊富さは如何ばかりかとワクワクしながら本を購入した。 筆者の山口謠司氏は、文豪の悪態をただ紹介するだけでなく、語彙の面白さや漢字の構造や本来の意味などを解説しているので、知的な刺激も十分ある。それぞれの悪態がどのような状況で発せられたか、人間関係やその後の人生などもわかりやすくまとめられている。ゴシップ本の類を期待する人には、良い意味でその期待は裏切られるだろう。 浅学な私が初めて見る名前もあったが、それでも楽しめた。現代の物差しで判断すれば、問題発言になるものが多い。彼らに、SNSをさせたら炎上の嵐になること確実。 私のお気に入りは、三島由紀夫による谷崎潤一郎評と太宰治による中原中也への悪口だ。特に中原中也を「ヒルみたいにてらてらした奴」という太宰の表現には思わず膝を叩いてしまった。(座布団一枚!) 筆者の山口氏は、最近は変な作家がいなくなり、小説も小ぢんまりしていると述べている。しかしこの本には、古き時代の(変な)文豪たちが大勢登場してくる。是非、多くの人に読んで欲しい。
全部を表示
いいね0件