ほらふき男爵の冒険

幾つかある「ほらふき男爵」の物語から、この訳を選んだのは、１つに作者名が「ミュンヒハウゼン」になっていること、そして挿絵がギュスターブ=ドレ版であるからだった。結果的に正解だったと思う。すっかり男爵を好きになってしまう１冊。とはいえ、原著者がミュンヒハウゼン本人というわけではなく、ビュルガーの作品を訳者が「若い人」向けに再編集したものである。実に楽しく奔放で、ちょっぴりお下品な冒険物語集は、本物の「ほらふき男爵」存命の内に人気作となったそうだが、ご本人はそれをどう感じていたのか、それを想像するのも愉快だ。

小さい頃、母が少しずつ読んでくれた懐かしい本。 いつも楽しみにしていたので、楽しいお話だったのだと思います。