怪談
小泉八雲怪奇短編集
偕成社文庫
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) / 平井呈一
1991年7月31日
偕成社
880円(税込)
絵本・児童書・図鑑 / 新書
最愛の妻が、実は昔であった雪の精だったという話(雪女)、うたたねしているあいだに、べつの人生を生きてしまった男の話(安芸之介の夢)、幽霊になって約束を果した侍の話(まもられた約束)、前妻の亡霊に呪い殺される若い後妻の話(やぶられた約束)など、日本に古くからつたわる怪奇物語19編。小学上級以上向。
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海を渡った日本の怪談を、再び日本語で
ザ・日本の怪談集…という感じの1冊だが、著者は異国で生まれ育った人なんだよな〜…と、読み終わって改めてしみじみ。生まれついての日本人でないからこそ見える日本、欧米に伝えたい日本、だったのかな。『菊花の約』(収録名『まもられた約束』…『日本雑記』より)を八雲が取り上げていたことを知って、意外に思うと同時に少し嬉しかったり。『耳なし芳一』も載っているところで、『平家物語』に触れる頃におすすめしたい。翻訳も美しく、『学校の怪談』を卒業する子どもたちに贈りたい。個人的には、未就学の頃に『耳なし芳一』絵本で読んで、強く印象に残っていたので、手元に置けることに感無量。
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