
復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に
角川新書
的場 昭弘 / 佐藤 優
2016年4月10日
KADOKAWA
880円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
「一人の悪しき人格者によって、国家はその品格をものの見事にねじ曲げられる」 戦争か恐慌か? 過剰資本は国家に選択を迫る。 私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。 佐藤優がマルクス研究の第一人者に直撃!! 「社会主義は死んだ」--そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争、恐慌、専政、衆愚政、貧困、ナショナリズム。近代(モダン)の問題は、現在進行形で私たちの眼前にあるのだーー。 今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する。 「この対論はよく噛み合っている。その理由は、二人とも、現下の日本と世界を何とか変えなくてはいけないと思っているからだ」(佐藤優「はじめに」より) 「今や資本主義は資本蓄積の限界という状態に次第に到達しつつあります。(中略)地上の世界の掟は、生産と再生産の繰り返し、大地や労働への尊厳、そして平等な分配と脱成長的世界を要求しています」(的場昭弘「おわりに」より) はじめに 資本主義の超克を「急ぎつつ、待つ」 第一章 変質する国家 第二章 マルクスと宗教性 第三章 社会主義はなぜ失敗したのか 第四章 『資本論』を読む 第五章 マルクスの可能性 おわりに 排除の世界をつくらない。その可能性
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