
目的なき人生を生きる
角川新書
山内 志朗
2018年2月10日
KADOKAWA
1,012円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
人生を意味だらけだと思うと、「つまずきの石」につまずく。 死ぬまで競争? 勘弁して。自己実現など、小賢しい。終活、就活、余計なお世話。 それでも世間はやかましい。 社会に煽られ、急かされ続ける人生を、一体いつまで過ごせばいいのか。 「それは何のためだ、何の役に立つ?」世間は「目的を持て!」とうるさい。 しかし、人は生まれる前にその問いを立てたのか、死ぬ直前にその問いを立てるのか?? 「人生に目的はない」。そう考えた方が豊かな人生を過ごせると、反倫理を倫理学者が真面目に提示する。 『小さな倫理学』を唱える著者が贈る、解放の哲学 ■人生の答えはありそうだが、ないという形式でしか存在し得ない ■目的論と、その手下としての合理主義や功利主義 ■「幸せ」とは道路標識のようなものでしかない ■人生に目的があったら、生きる必要などない。「なぜ」なしに元気を出せることが大事 ■劣等感という城壁の中に閉じこもる限り、<私>という迷宮の中から出られない ■権力好きの本質は、他者から評価されること、褒められることや意識されることを何よりも求めることである ■弱みから目をそらせるのに効果的なのが戦いという作戦なのである ■意味がないというのは答えではなくて、出発点なのだ ■人生論にしても幸福論にしても、一枚からなる決定版の処方箋を求めようとしてしまう。そんなものはない、いやあっては困るのだ。 ■後ろ向きに後ずさりしながら未来に向かおうとする ■<私>とは、光源ではなく、奈落、根底、暗闇、深淵なのだ ■友達の多い人は他人を攻撃することも得意な人だ ■現世において成功している者を来世においても成功させるために、つまり現実世界を二倍化するために宗教はあるのではない ■「全力」や「がんばる」ということは、人間を誤らせやすい。 ■強すぎる感情は依存症だ。 ■幸福な死に方をしなければ、幸福な生き方をしたことにはならないのか ■目的がないとは、予めないということであって、最初から最後まで、現実化しないということではない。目的は最後に現れるのである。 ■倫理学は自分を見つけるための視点を得ることによって自分を作ることだ。 ■目的は存在しない。目的は作るものだから。 ■人生は評価されるためにあるのではない。それが「尊厳」ということの意味である
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