
現場から見上げる企業戦略論 デジタル時代にも日本に勝機はある
角川新書
藤本 隆宏
2017年7月10日
KADOKAWA
1,122円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
「屈指の産業論」「最良の1冊」……『日本経済新聞』(目利きが選ぶ3冊・中沢孝夫氏)で「傑作」の五つ星を獲得! 本書は日本を代表する経営学者が2020年に「明るい日本経済」を手に入れるため、そのすべてを詰め込んだ「慎重な楽観論」である。 グーグルやアマゾンなどアメリカのIT企業が世間を賑わせるなかで、現場の力を強みにしてきた日本経済への悲観論は根強い。だが藤本氏はいう。「現場現物の洞察や産業経済の論理に基づかない悲観論は何も生まない」と。 ならばなぜ、日本企業はついに飛躍のときを迎える、と確信できるのか? 壮大な歴史論、緻密な経済理論、そして実証経済学の知見が総動員されたうえで、本書ではその根拠が明らかにされる。 さらには、そうした日本企業の「現在地」を理解したうえで、いま採用すべきはどのような戦略か? IoT、インダストリー4.0の本質までをも明らかにしながら展開される議論は、現場はもちろん、本社の人間も必読である。 【本書の内容】 「3Dプリンタ革命」の流行は終わったが/下から「トヨタ・ショック」を見上げてみれば/「強い赤字企業」「弱い黒字企業」とは何か/フィロソフィーは近江商人の「三方よし」/上から見下ろす歴史観とは異なる現場の歴史/敗戦国の日本に吹いた歴史的・地理的な追い風/擦り合わせ型製品が強い理由を文化に求めるな/冷戦終結後、中国の製造業が一気に台頭した理由/ものづくりの現場史に「失われた二十年」はない/「円安だからとりあえず国内回帰」ではない/現場のジレンマを乗り越える「戦うマザー工場」/産業レベルのレッテル貼りはもはや意味がない/二〇二〇年以降、自動車産業はどうなるか/日本企業は「強い補完財戦略」で勝ち抜け/ドイツがインダストリー4.0を進める真の理由/現場にとって重要なのは「IoT」ではなく「IfT」/工場のインテリジェント化はほんとうに進むのか?/「社内イノベーター」が大企業のあり方を変える ……ほか 序章 悲観論に惑わされると企業は選択を間違える 第1章 経営学と経済学の知見が導く「ものづくり理論」 第2章 「現場から見上げる」戦後産業史とは何か 第3章 「グローバル能力構築競争」と日本企業の勝機 第4章 IoT、インダストリー4・0の本質を見極めよ 終章 二〇二〇年、明るい日本経済を手にするために
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三方よし 利益確保、顧客満足、雇用確保 売り手よし、買い手よし、世間(地域)よし グローバル現場指向企業 グローバル能力構築競争 現場はあきらめずに能力構築せよ 本社はできるかぎり自社なりのグローバル標準インターフェースをとりにいけ(P.256) 歴史の流れのなかで捉えるなら、いまの日本の「良い現場」は、ポスト冷戦期の苦闘の時代に比べれば悪材料が減っており、実際にその多くが徐々に浮上しつつある。これらの流れが長期の趨勢となり、製造業でも、非製造業でも「良い現場」「明るい現場」が増え、さらに強い現場と強い本社の連携が成立すれば、2020年に向けて、我々が今より明るい日本経済を手にする可能性は、決して小さくはないと私は考えている。(P.315) 日経には5つ星で推薦してあったが、内容を読んでみると別に特別なことを言っている訳でもなく、過大評価なのでは?
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三方よし 利益確保、顧客満足、雇用確保 売り手よし、買い手よし、世間(地域)よし グローバル現場指向企業 グローバル能力構築競争 現場はあきらめずに能力構築せよ 本社はできるかぎり自社なりのグローバル標準インターフェースをとりにいけ(P.256) 歴史の流れのなかで捉えるなら、いまの日本の「良い現場」は、ポスト冷戦期の苦闘の時代に比べれば悪材料が減っており、実際にその多くが徐々に浮上しつつある。これらの流れが長期の趨勢となり、製造業でも、非製造業でも「良い現場」「明るい現場」が増え、さらに強い現場と強い本社の連携が成立すれば、2020年に向けて、我々が今より明るい日本経済を手にする可能性は、決して小さくはないと私は考えている。(P.315) 日経には5つ星で推薦してあったが、内容を読んでみると別に特別なことを言っている訳でもなく、過大評価なのでは?
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