風と光と月と犬

夏休み以降、いっそう受験勉強に打ち込むようになった三洲に真行寺は近づきがたい雰囲気を感じていた。三洲に出演を命じられた文化祭の文化部運動部の対抗劇に真行寺が真剣に取り組んでも、三洲は気にもかけない様子。落ち込む真行寺を託生が励ます一方で、三洲はギイにある問いを投げかけて…？それぞれの進路に悩みながら、恋人たちが祠堂学院で過ごす最後の夏が終わるー。表題作に加え短編２編、さらに文庫化にあたって新たに描き下ろした本文イラストを同時収録。