孤狼の血(1)
角川文庫
柚月裕子
2017年8月25日
KADOKAWA
836円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。
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みんなのレビュー (9)
(無題)
映画化されてかなり話題になってたこともあり手にとってみた。昭和60年代の広島の架空の都市を舞台に暴力団どおしの全面戦争をなんとか防ごうとする刑事達の活動を描いた作品。刑事になりたての若手が配属されたのはヤクザとの癒着が噂される刑事。誰よりも実績を上げているが誰よりも譴責をくらっているこの男、確かに違法捜査や特定のヤクザとの結託や金銭の受け取りまでやっている…しかし、という話。これだけだとよくある設定なのだけどそこは少しひねってあって後半の意外な展開が見事。なによりの驚きはこのゴリゴリの作品が深作欣二の一連のヤクザもの映画に影響を受けた女性作家が書いたもの、というところ。凄い作家がいたものだ。他の作品も読んでみたいと思った。
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ヤクザものだけど自分の地元ならではの愛着が湧いた
ヤクザや警察物のミステリーは あまり好きではなかったけど、 私の地元、広島県呉市が舞台で 小説も映画もかなり評価が高いので とりあえず読んでみようと.... 舞台は広島県呉原市 (たぶん呉市と隣の竹原市を混ぜた架空の市) ゴリゴリの呉弁とヤクザワールド そして登場人物の多さに とにかく映画サイトのキャスト相関図と 見比べながら読み進め、、、 でも途中からはみるみる大上の策士の凄まじさと 日岡の尊敬心が厚くなる過程、 一之瀬や瀧井、晶子の人情の深さと高潔な姿 堅気ではない人たちだけど 筋と人情味を重んじる姿勢に思わず「かっこいい!」ってなりました。 そして柚月さんの見事なミステリーの展開も相まって お見事でした。 章毎の文頭に出てくる日誌の意味も、わかった瞬間は大興奮! 昔から呉弁は「汚い、ヤクザ言葉」と言われていて 広島出身でも呉出身って言いづらかったけど なんとなく、誇りを持てた! (フィクションだし、今はあんな言葉誰も使ってないけど) 映画まだ観てないけど、ぜひ観たいのと 相関図見るだけで、物語とハマり役が多い! 何より役者さんのコメントに呉弁に敬意を払ってるものが多くてありがたかった。 続編を読むかは正直うーん、、、だけど とてもカッコ良くて好きな作品になりました。
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昭和時代のヤクザ物
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ばななちゃん
正義とは何か。
ヤクザもの、刑事ものは初めて読んだ。 映画見てから読んだけど両方面白かったな〜。 自分にとっての正義を貫く生き様ほどカッコいいものはない。 ただそれで人から忌み嫌われることも、迷惑をかけることもあるんよなあ。
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