銀橋(3)
中山 可穂
2018年9月21日
KADOKAWA
1,760円(税込)
小説・エッセイ
宝塚という花園の、酸いも甘いも知り抜いた生き字引のような専科のアモーレさん。どこまでも渋く、成熟した大人のダンディズムを滲ませ、登場するだけで場の空気を締めるーーそんなプロフェッショナルな職人魂に憧れ、宝塚に入団したえり子。音楽学校で分担さんだった先輩、花瀬レオが組替えで同じ宙組になり、落下傘でついにトップスターに就任。レオンさんを幸せに卒業させるまでが自分の任期と思い定め、懸命にレオンを支えるえり子たち。 「本当に美しいものだけが、絶望している人の心に訴えかけて、人の心を救うことができるーーこんな素敵な仕事がほかにあるか? だから私たちのやってることはお嬢様芸ではなくて、つねに命がけの芸術なんだよ」 ひたむきに芸の道に打ち込むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげた、『男役』『娘役』に続く魅惑の宝塚シリーズ第三弾!
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