食っちゃ寝て書いて

小野寺 史宜

2020年5月29日

KADOKAWA

1,870円(税込)

小説・エッセイ

作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。大学からの友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、もう後はないと気は焦るばかり。菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめるー。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2021年08月15日

星3にしたけど気持ちとしては3.5くらい かなり文体が特徴的。めちゃくちゃ文が短い。 佐藤多佳子さんっぽくはない。また別のもの。 あんまり好みじゃないかな?って思って読んでたのだけどだんだん面白くなった。スロースターターって感じ。 中堅作家・横尾と、中堅編集者・井草(本名細貝)の2人の語りが交互に展開される。生真面目に愚直に仕事をし続ける横尾と井草だが、2人とも仕事の成果はいまいちパッとしない。そこから大逆転があるようなお仕事小説ではない、そこがよかった。地味なんだけど、2人の心の持ちようがちょっとだけ変わる。仕事への取り組み方が、一冊の本を制作する過程で少しだけ挑戦的になる。些細な変化なのだけれど、読んでいて嬉しくなった。 文芸編集者の仕事にもけっこう触れられていて勉強になった。やっぱ企画がよくわかんないな…作家から出す企画と編集者から出す企画の割合を知りたいな

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Readeeユーザー

創作って

-- 2021年03月19日

苦悩感は前面に出てはいないけれど、モノを作るって精神作業であるってしみじみ思う。

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