氷獄

角川文庫

海堂 尊

2021年7月16日

KADOKAWA

792円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

手術室で行われた前代未聞の連続殺人「バチスタ・スキャンダル」。 被疑者の担当となった新人弁護士・日高正義は、 有罪率99.9%を誇る検察司法の歪みに、正義のメスを入れる! 医療と司法の正義を問う、リーガル×メディカル・エンタテインメント! 「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」 新人弁護士・日高正義が初めて担当する事件は、2年前、手術室での殺人事件として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。被疑者の黙秘に苦戦し、死刑に追い込めない検察。弁護をも拒み続ける被疑者に日高正義は、ある提案を持ち掛けた。こうして2人は、被疑者の死刑と引き換えに、それぞれの戦いを開始するーー。(「氷獄」) 『チーム・バチスタの栄光』のその後を描いた表題作を含む、全4篇。 待望のシリーズ最新作。田口・白鳥も登場! ◆収録作 「双生」……医師・田口公平のもとで研修に励むすみれ・小百合の桜宮姉妹。外来患者の夫の異変に気付いたすみれは、ある斬新な治療法を提案する。 「星宿」……十字星を見たいーー。看護師の如月翔子は、手術を拒否し続ける少年・村本亮の願いを叶えるため、便利屋・城崎を呼び出しーー。 「黎明」……末期癌の妻が入所した東城大学医学部付属病院のホスピスは、治る希望を捨て、死を受け入れるという方針だった。夫・章雄は反発するが……。 「氷獄」……新人弁護士・日高正義は「バチスタ・スキャンダル」の被疑者のもとを訪れた。弁護の拒否を続ける被疑者に、日高正義はある提案を持ち掛ける。

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