安禄山

塚本青史

2012年1月31日

角川書店

1,980円(税込)

小説・エッセイ

国際色豊かな唐帝国の全盛期、玄宗皇帝の時代。遊牧民族の小競り合いが絶えない辺境の地で、ソグド人の父と突厥の母をもつロクシャンこと安禄山は謎の日本人・井真成と出会った。商才を磨きながら武人としての出世を重ねた安禄山は、豊かな経済力を背景に、ついに中央で皇帝と楊貴妃の寵臣に登りつめる。皇帝はその気っ風の良さを、楊貴妃はその奔放さを愛した。しかしそれは、飽くなき権力闘争の幕開けに過ぎなかった。楊貴妃一族が台頭する宮廷で、楊国忠を中心とする漢族の敵対勢力が、雑胡・安禄山の前に立ちはだかるー。

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