
破門
黒川 博行
2014年2月1日
KADOKAWA
1,870円(税込)
小説・エッセイ
映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮は、資金回収のため、関西とマカオを奔走する。巨額の資金をめぐる争いはやがて組同士のトラブルに発展し、桑原にも絶体絶命の危機が!
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(無題)
ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮がコンビを組む疫病神シリーズ。私は「泥濘」から読み始めて衝撃を受け、次いで「国境」と読み進め、これで3作目である。次々と起こる事件や暴力シーンにも耐性が生まれてきているようだ。 北朝鮮渡航の経験がある二宮と桑原は、北朝鮮がらみの映画の監修を引き受けることになる。二蝶会の若頭・嶋田がその映画に出資した縁でそうなった。ところがプロデューサー・小清水は、出資者から集めたカネを持って愛人の玲美と失踪するのだった。小清水の行方を追う二宮と桑原、そんななか、桑原が尼崎の亥誠組と揉め事を起こしてしまう。亥誠組は二蝶会が属する神戸川坂会の本家筋で、二蝶会よりも格上である。今回は金ばかりでなく、極道のスジが絡むお話である。
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