
半月の夜
野沢 直子
2022年10月11日
KADOKAWA
1,430円(税込)
小説・エッセイ
「いくつになっていたって、私には未来がある」 スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら「孤独」で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。 灰色の世界 十四歳 予感 奇跡 色 半月の夜 道
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